HBO_殺戮の星に生まれて_Exterminate All the BRUTES_ラウル・ペック監督
https://www.youtube.com/watch?v=G0VdBPkHQow
『殺戮の星に生まれて / Exterminate All the BRUTES』U-NEXTにて見放題で独占配信中コロンブスはアメリカを発見などしていなかった。
アカデミー賞ノミネート監督 ラウル・ペック(『私はあなたのニグロではない』)が、白人至上主義によって書き換えられた歴史を見直すドキュメンタリー
黒人監督が、白人至上主義を容赦無く歴史から振り返るドキュメンタリー(全4話)。タイトルは「畜生どもを皆殺しにせよ」くらいの直訳でもいい。
これは白人の製作者には作れないだろうな・・。ただ、リベラル・インテリメディアは褒めている。IMDBでは辛口の点数がついている(これは政治的なものによる低評価が影響しているらしい、と最近わかってきた)
日本ではネット上にすらほとんど情報がないほどに「黙殺」されている。なんとなく名誉白人気分の日本人にとっても辛過ぎる内容
日本では「映像の世紀」が、歴史ドキュメンタリーとして「攻めている」と話題になったが、これはそんなものの比ではない
死体、ジェノサイド映像の数々。しかしこれが実際の歴史
「白人至上主義」との言葉から受ける印象すら生ぬるい。威張るなんてもんじゃない。白人以外は人とも思わずに殺しまくる。アメリカの原罪・白人の原罪、これらについて真面目に考え出したら、白人はノイローゼになるだろうなと思うが、これが実際の歴史である
アメリカのレフト勢力の中でも、これはガチもので、こういうものも見ておかないと自分の中に、座標軸が作れない
見たくないほど不快な事実が続く作品だが、これを見ておくと、お気楽系のリベラル作品を相対化できる気がする
この世界を知ってしまうと、エターナルズとか、生ぬるいよな・・と思ってしまう
コンゴのゴム資源収奪とベルギー王
黒人とユダヤ人は格下。白人男性以外は人間じゃないという思想。
ヨーロッパでも一部悩み(例:ラス・カサス司祭)はあったようだが、結局上記が勝利
人権思想の原点でもあるが、負の面がデカ過ぎる
銃病原菌鉄じゃない。制服の意思が問題。もっというとキリスト教が問題
そもそも十字軍がホロコーストの原点
カトリックはとにかくゴールド目当て
プロテスタントは、選民思想と不安で、征服を正当化
中国もインドも欧州より発展していたが、西欧が砲艦・銃など遠距離からの殺傷力高い武器を開発・普及
その最たるものが原爆(日本人も畜生)
それを利用して他を征服。人種的にも優れていると考え始め、ダーウィンの進化論が利用され「科学的」に白人至上主義が確立。帝国主義、有色人種の撲滅は歴史的不可避、と言う空気に満ちていた。
ジェノサイドといえば、ユダヤ人迫害と言われてがちだが、それは、むしろナチ以前に大量にあった。しかし、人間は思い出したくない。
米軍の原点は先住民の虐殺。だからアパッチ・チヌークなど「インディアン」由来の名前が多く使われている
アメリカで個人の銃の武装を支持しているのはインディアンや黒人を征服し恐れてきた白人男性。実際に銃を所持しているのもほとんどがその層
優生思想は高学歴な人材が持つ
全四話、吐きそうになりながら、完走
虐殺の被害者の映像、死体、今までで一番見せつけられた。しかし、これが必要なのだろう
この番組を見る前と見た後で、世界観が変わった。多分、生涯で一番インパクトのあった歴史ドキュメンタリーだった
中国のやっていることも評判は良くないが、白人がかつてやったことに比べるとね・・・・と思うようになった(なってしまった?)
No, It's not the knowledge we lack.
2021/11/28